タクシー運転手による代金不正請求手口

令和3年8月9日
 報道によると、高額なタクシー料金を不正に請求したとして、タクシー運転手が検挙されました。
 その手口は、タクシー料金をカードで支払おうとした場合、
  ・カード精算端末(マキニーニャ)の画面に暗いシートを貼って、画面を見えなくしておき、画面が壊れていて表示できない旨説明する。
  ・携帯電話に正規のタクシー代金を表示させた上で、携帯電話に暗証番号を入力すれば、マキニーニャと連動しており精算できる旨説明し、カード暗証番号の入力を求める。
  ・実際のマキニーニャの画面に表示されている請求金額は、非常に高額な金額が設定されている。
  ・携帯電話の画面に暗証番号を入力すると、高額請求が決済されてしまう。
というものです。
 
【当館から】
 ・カード精算端末の画面が表示されていない場合には、決してカード決済を行わないでください。
 ・現金の支払いは受けられないと言って、カードでの支払いを求めてくる場合もありますので、ご注意ください。
 ・この種手口以外にも、スキミング被害は発生していますので、手持ちがある場合には、現金での支払いをお勧めします。
 ・今回のタクシー運転手は、罰金を払ったのみで処分が済んでいます。法令上、犯罪経歴があるとタクシー運転手の営業免許を取得できませんが、判決が確定するまでなら、何件前科があっても営業可能です。全てのタクシー運転手が善良である訳では決してありませんので、油断しないでください。