老人ホーム男性棟改築計画

 

当館は「草の根・人間の安全保障無償資金協力」により、ミナスジェライス州レゼンデ・コスタ市の「聖カミロ・デ・レリス老人ホーム」に148,421.81レアル(約995万円)を供与しました。そして、この度老人ホーム男性棟の改築工事が完了し、20081023日、その落成式が同老人ホームにて行なわれました。

式典は、当館より福川正浩前総領事、高山智行領事等、聖カミロ・シスター協会よりゼリア・アンドリゲッチ会長、聖カミロ・デ・レリス老人ホームよりアメリア・エロルド施設長と職員、ジルベルト・ジョゼ・ピント・レゼンデ・コスタ市長等、約200名の出席を得て、盛大に実施されました。

 

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記念プレートの前で握手を交わす福川正浩

前総領事アメリア・エロルド施設長

改築された男性棟内でアメリア・エロルド施設長から説明を受ける福川正浩前総領事ジルベルト・ジョゼ・ピント市長、澤田俊明経済補佐

 

  

老人ホーム男性棟改築計画

聖カミロ・デ・レリス老人ホームはベロオリゾンテ市の南西約230kmのレゼンデ・コスタ市にあります。同市は農業と工芸品ぐらいしか産業のない貧しい街で、人口は約11千人です。レゼンデ・コスタ市及びその近隣7市(エントレ・リオス・デ・ミナス市、デステロ・デ・エントレ・リオス市、パッサテンポ市、サンチアゴ市、リタポリス市、コロネル・シャヴィエル・シャーヴェス市、ラゴア・ドウラーダ市)を合わせた計8市中、他に老人ホームはありません。

 

当老人ホームは、60才以上で病気を持ち、身寄りのない者や家族が貧しい為に介護出来ない者を優先的に収容しています。そして、彼らに適切な食事を与えると共に、病気の看護、風邪・肺炎等の予防接種のコントロール、血圧・脈拍の計測を始めとする健康管理、家族への様々なアドバイス等を行っています。

 

一方、保健省の勧告に従い、2003年以来、女性棟、食堂、台所等の改築を行ない、インフラ整備に努めてきました。しかし、資金不足により、男性棟の改築は実施されていなかった為、当計画によって男性棟を全面的に改築しました。その結果、男性の収容定員は以前の11名から25名へと14名増加し、安全性や保健・衛生面の質が向上し、生活環境が大幅に改善されました。

 

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落成式の参加者
  改築された男性棟内リビングルームで くつろぐ老人達