幼児教育改善計画
当館は「草の根・人間の安全保障無償資金協力」により、エスピリトサント州サンマテウス市の「新たな希望」住民協会に158,267レアル(約798万円)を供与しました。そして、この度幼児教室2室の建築と机、椅子、戸棚、本棚の購入が完了し、2009年9月30日、供与式が「新たな希望」住民協会にて行なわれました。
式典は、当館より荒川吉彦総領事、高山智行領事等、「新たな希望」住民協会よりルイジア・ウビゾーニ・ボルドーニ会長、教職員、生徒、そしてアマデウ・ボロト・サンマテウス市長、アンドレ・ナルドット市保健局長、ドン・ザノニ・デメトーレ司教、ディジュ・ビッチ住職等、約100名の出席を得て、盛大に行なわれました。
幼児教育改善計画 「新たな希望」住民協会は、エスピリトサント州州都ヴィトリア市の北220kmに位置する人口約10万3千人のサンマテウス市にあります。市の主な産業は、ペトロブラスによる石油・天然ガスの生産、ユーカリの植林、伐採及びコーヒーとサトウキビの農業です。
当協会は、1970年、サンマテウス市郊外にて設立された慈善団体です。約120,000㎡の広大な土地に幼児・基礎教育用校舎9棟(13教室)、パソコン教室棟、芸術・裁縫活動用建物、補修学習室、ダンス練習場、サッカー場、テニスコート、多目的運動場等を持ち、貧困家庭の青少年(2才~18才)約500名に無料で教育、芸術、スポーツ活動を行い、食事も提供しています。
当協会では、幼児教室の数が不足していた為、記念イベントや親子の懇親パーティー等に利用していた建物の中を衝立で仕切り、4才~5才の2クラス約50人に授業を行っていました。この建物の屋根はアスベスト製で、陽が照ると非常に暑くなる他、建物の前面に壁がなかったことから、子供たちは外部の動きに気をとられ、授業に集中出来ませんでした。また、この教室の物音が他教室の生徒の集中を妨げるという弊害も生んでいました。
そこで、我が国は校舎(2教室)の新設及び幼児用机・椅子、戸棚・棚を購入する為の資金を供与しました。本計画により、当協会の幼児教育の授業環境は大幅に改善されました。
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