骨密度検査機材整備計画
概要
在リオデジャネイロ日本国総領事館及びミナスジェライス州ヴィスコンデ・ド・リオブランコ市の「聖ジョアン・バチスタ慈善団体」は、この度以下の通り、日本政府の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」の契約書署名式を行いました。これにより、同会は骨密度検査機材導入の為、日本政府より83,038米ドル、9,383,294円を限度とした無償資金援助を受けることになります。
「草の根・人間の安全保障無償資金協力」契約書署名式
日 時: | 2008年10月7日、午後2時30分 |
場 所: | 在リオデジャネイロ日本国総領事館 |
署名者: | 在リオデジャネイロ日本国総領事館-福川正浩総領事 |
聖ジョアン・バチスタ慈善団体-エジガール・シルバ院長 |
![]() |
福川正浩総領事及びエジガール・シルバ院長 |
案件名:骨密度検査機材整備計画
聖ジョアン・バチスタ慈善団体が運営する聖ジョアン・バチスタ病院はベロオリゾンテ市の南東約300kmのヴィスコンデ・ド・リオブランコ市にあります。同市の人口は約3万5千人で、主な産業は家具製造業と既製服製造業です。
40歳を過ぎると、特に女性は骨粗鬆症になる可能性が高くなります。骨粗鬆症になると、骨折をしやすくなり、身体不随になったり、やがては死に至る場合も少なくありません。このような事態になることを避ける為には、骨密度検査を行なって骨粗鬆症を早期に発見し、適切な治療を行なう必要があります。
同市には有料の民間病院はありますが、ブラジル単一保健制度(SUS)利用者が診療を受けることの出来る無料の病院は聖ジョアン・バチスタ病院のみです。そして、同病院は同市のみならず、近隣5市(ギリセーマ市、サンジェラルド市、パウラ・カンジド市、コインブラ市、エルヴァリア市)の住民(計6市、約8万7千人)にも対応しています。
この6市の中に骨密度検査機材を持つ病院はありません。約20km離れたウバー市の民間病院にはありますが、有料です。無料で同検査を受ける為には約120km離れたジュイス・デ・フォーラ市まで行く必要がありますが、機材は古く、小型で、腰椎や大腿骨の骨密度を高い精度で測定することは出来ません。従って、現在SUSを利用する、これら6市の大部分の住民が正確な骨密度検査を受けることは非常に困難な状況です。
この度、骨密度検査機材が導入されることにより、同市及び近隣5市の40歳以上の住民、約2万7千人が骨密度検査を受けることが可能となります。当初の予想検査数は約80件/月で、将来的には約170件/月に増加する見込みです。
![]() |
署名式出席者 左より、青木宏草の根担当員、エンヒッケ・ジョゼ・デ・アウメイダ・スライビ執行理事、福川正浩総領事、エジガール・シルバ院長、マリア・スエリー・バルボーザ・デ・サ事務局長、高山智行領事、澤田俊明経済補佐 |