1.デング熱の流行
2010年3月18日付け「ブラジルにおけるデング熱の流行に関する情報(感染症スポット情報)」でブラジルにおけるデング熱の流行状況についてお知らせしておりますが、その後の感染状況につきお知らせします。
在ブラジル日本国大使館からの情報によると、ブラジル保健省は、2010年1月以降第13週までのブラジル国内全体のデング熱の感染者数が447,769人(うち死亡者117人)確認されている旨公表しています。ブラジル国内全体の感染状況は昨年同時期と比べて27州のうち16州で増加しています。
2010年1月から第13週までのブラジル保健省発表の地域別感染者数及び感染者が多く確認されている主な州は以下のとおりです。
南東部 173,707人
中西部 163,516人
北部 56,507人
北東部 28,815人
南部 25,624人
ゴイアス州 66,074人
ミナス・ジェライス州 98,261人
サンパウロ州 63,148人
マット・グロッソ・ド・スル州 59,199人
マット・グロッソ州 29,965人
ロンドニア州 23,838人
アクレ州 21,822人
パラナ州 21,867人
ブラジルに渡航・滞在を予定されている方は、下記2.(4)を参考に予防に努めてください。
2.デング熱について
(1)感染源
デング熱はデングウイルス(フラビウイルス属で1~4型まである)を持つ蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)に刺されることで感染します。感染は必ず蚊が媒介し、人から人への直接感染はありません。一度かかると免疫ができますが、異なった型のデングウイルスに感染した場合は再発症します。デング熱を媒介する蚊の活動はマラリアを媒介するハマダラカと異なり、夜明け少し前から日暮れまでの間(特に朝と夕方)です。
(2)症状
3~15日(通常5~6日)の潜伏期を経て、突然の発熱で始まります。38~40度程度の熱が5~7日間続き、激しい頭痛、眼窩後部痛、関節痛、筋肉痛、発疹を伴います。この発疹は風疹と同じような小さな紅斑で、かゆみや痛みはありません。また、発熱期の後期や解熱後に軽い皮下出血が足や脇の下、手のひらなどに現れます。通常、症状が現れてから自然軽快するまでの期間は7日間前後です。
(3)治療方法
デング熱には特効薬がなく、一般に対症療法が行われます(デング熱が疑われた場合には、鎮痛解熱剤としてアスピリン等の使用は避け、アセトアミノフェンを使用することをお勧めします。)。特別な治療を行わなくても重症に至らない場合が多く、死亡率は1パーセント以下であると言われています。ただし、時折デング出血熱という重篤な病気に至ることがあります。デング出血熱は、口や鼻等の粘膜からの出血を伴い、死亡率の低いデング熱と異なり、通常でも10パーセント前後、適切な手当がなされない場合には、40~50パーセントが死亡すると言われています。出血熱は発熱して2~7日してから発症することが多いようですが、デング熱にかかった人がデング出血熱になるかどうかは事前に予測ができません(大人よりも小児に多発する傾向があります。)。
(4)予防方法
デング熱には予防接種も予防薬もなく、蚊に刺されないようにすることが唯一の予防方法です。デング熱発生地域に旅行を予定されている方は、次の点に十分注意の上、感染の予防に努めてください。
●デング熱を媒介するネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等は古タイヤの溝などのわずかな水たまりで繁殖するため都市部でも多くみられることを念頭に置き、外出する際には長袖シャツ・長ズボンなどの着用により肌の露出を少なくし、肌の露出した部分には昆 虫忌避剤(虫除けスプレー等)を2~3時間おきに塗布する。
●室内においても、電気蚊取り器、蚊取り線香や殺虫剤、蚊帳(かや)等を効果的に使用する。
●規則正しい生活と十分な睡眠、栄養をとることで抵抗力をつける。
●突然の高熱や頭痛、関節痛や筋肉痛、発疹等が現れた場合には、デング熱を疑って、直ちに専門医師の診断を受ける。
(問い合わせ先)
○外務省領事局政策課(海外医療情報)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850
○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp
http://www.anzen.mofa.go.jp/i/(携帯版)
○在リオデジャネイロ日本国総領事館
:http://www.rio.br.emb-japan.go.jp/nihongo/index.html