ヴァレンサ大学医学部付属総合病院への医療機材供与
当館は2005年5月19日、リオデジャネイロ州ヴァレンサ市のヴァレンサ大学医学部付属総合病院(正式名はルイス・ジオセッフィ・ジャヌッジ病院)に対して、「草の根・人間の安全保障無償資金協力」により、210,328.80レアル(87,637.00ドル)を供与しました。そして、医療機材全ての購入が完了したことから、2005年12月6 日、ヴァレンサ大学医学部付属総合病院にて上記機材の供与式を行いました。供与式は、当館の池田敏雄首席領事、同大学及び同付属病院関係者の他、ヴァレンサ地域の日伯協会会長等約200名の出席を得て、盛大に実施されました。
当館及びアンドレ・アルコヴェルジ教育財団(ヴァレンサ大学医学部と同付属総合病院を運営)の関係者
ジョー・ヨシクニ・オースギ-プロジェクト・コーディネータ、ヴァレンサ大学医学部教授(左端)
的場幹雄領事(左より2人目)
澤田俊明経済補佐(左より3人目)
ジョルジ・アントニオ・セーザル・ガルシア -アンドレ・アルコヴェルジ教育財団本部長(中央)
池田敏雄首席領事(右より2人目)
ジョゼ・ロジェリオ・デ・アルメイダ・フィーリョ-アンドレ・アルコヴェルジ教育財団総裁(右端)
医療機材供与計画
ヴァレンサ大学医学部付属総合病院(医者98名、インターン生80名、看護師67名)は1980年より、ヴァレンサ市(リオ市の北西136km、人口6万5千人)に位置する私立のヴァレンサ大学医学部(学生数480名)によって運営されていますが、患者の98%が伯政府単一保健制度(SUS)を利用して、無料で診察を受けています。
同病院は患者数の増加と医療サービスのレベル向上のため、州政府の援助を得て、2004年7月、病院の面積を約40%増加する拡張工事を完了しました。しかしながら、医療機材を購入する資金は保有していなかったため、援助を要請してきました。
|
|
人工呼吸器(内科術後回復センター) |
試験管加熱装置(臨床検査室) |
当計画では、臨床検査室、内科手術センター、内科術後回復センターで必要な様々 な最新機材(例えば、人工呼吸器、血液ガス分析装置、生体情報モニター、麻酔装置、電解質分析装置、双眼顕微鏡など)を供与することにより、検査、診察、治療、手術、入院全ての件数を倍増させると共に、医療サービスのレベルも大幅に向上させることが可能となり、民間の医療保険に加入するだけの所得のない患者に対して大きく寄与するものと考えられます。
また、近代的な医療機材を使った授業や研修を行うことが出来るようになることから、ヴァレンサ大学医学部(特に学生及びインターン生)が受ける裨益も大きいと思われます。
医療機材見学風景