教育センター改修計画
当館は「草の根・人間の安全保障無償資金協力」により、エスピリトサント州ヴィトリア市の貧困地域奉仕団体に度教育センターの改修工事のための105,677.10レアル(約613万円)を供与しました。そして、この度その改修工事が完了し、2011年8月30日、供与式が貧困地域奉仕団体本部にて行なわれました。
式典は、当館から木村元(はじめ)総領事代理、貧困地域奉仕団体からシャルレス・ジョルジ・リク会長、フェリペ・カンポス プロジェクト担当者、ヴィトリア市日系協会オオウチ・ハチロー会長、地元住民及びセンターの児童等約70名の出席を得て行なわれました。
教育センター改修計画 貧困地域奉仕団体はサンタリタデカシア教区サンベネジット教会の貧困住民を助ける慈善活動のためにエスピリトサント州州都ヴィトリア市に1988年設立された非営利団体です。 同団体は、サンベネジット、ペーニャ、イタラレ地域のスラム街に住む4歳~24歳の子供や青少年約480名の暴力や麻薬等に陥らないように、サンタリタ教育センターとサンベネジット共同体センターの二つの教育センターにおいて、補習、工芸及びスポーツの支援をするとともに、仕事に就けるよう支援しています。
ところが、サンタリタ教育センターの建物全体の電気系統は老朽化し、ダンスやカポエイラの練習に利用している屋上のテラスはガラス窓がない為、降雨の強い日には使用できなく、また建物の屋根瓦が一部壊れて水漏れが多く見られました。 同センターの近くにあるサンベネジット共同体センターも同様に電気系統の見直しが必要でした。その上、多目的運動場は壊れた屋根からの雨漏りのために床が老朽化し、電気配線も危険な状態なため、利用されていませんでした。また、両センターのトイレの洗面台は壊れていて、壁タイルも一部壊れたままの状況で非衛生な状態にありました。
その為、我が国は、両施設全体を改修して、教育環境を改善し、ダンス、演劇やカポエイラ、フットサル等のスポーツをいつでも行なえるようにしました。また、受入れ人数も約100名増加可能にし、スラム街の子供や青少年がより良い生活を送れるよう協力しました。
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