職業訓練所改築計画

当館は「草の根・人間の安全保障無償資金協力」により、ミナスジェライス州ベロオリゾンテ市の神の摂理プロジェクト協会に165,938.40レアル（約912万円）を供与しました。そして、この度2011年5月2日に供与式が神の摂理プロジェクト協会パスクア支部にて行なわれました。

式典は、当館より永島隆治領事等、また神の摂理プロジェクト協会より、マリオ・ポゾリ会長、ジェルソン・ドミンゴス職業訓練所改築工事監督、バルナビタス修道会よりジョヴァーニ・インカンポ会長、ベロオリゾンテ市カトリック教会よりルイス・ゴンザガ・フェシオ補佐司教、そして神の摂理プロジェクト協会のセンターを利用する青少年等、約1,200名の出席を得て、盛大に行なわれました。

職業訓練所改築計画

　神の摂理プロジェクト協会は、1988年、ミナスジェライス州ベロオリゾンテ市で設立された非営利団体です。現在、市内3ヶ所のスラム街の中に設けられたセンターにおいて、貧困家庭の青少年約3,300人に対して、教育や手芸、音楽、スポーツの他、料理、裁縫、電気、大工等の職業訓練を無料で実施しています。

　協会の持つ3ヶ所のセンターの内、最大のタクアリル地区施設では、施設内の職業訓練所が老朽化し、2007年から使用が不可能となっていました。その為、従来、職業訓練所で行われていた大部分のコースは、訓練を行うには不向きな、補習学習で使用される普通教室に場所を代えて実施せざるを得ませんでした。また、その間もコースの受講希望者は大幅に増加していま
した。

　そこで協会は、我が国の資金協力により、老朽化した建物を取り壊し、新たにより広く快適な職業訓練所を建設しました。これにより、受講者数は約50％増加可能となり、合計300名が各コースをより効果的に受講することができるようになりました。