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当計画記念プレートの除幕後に握手を交わす 福川正浩前総領事とヴィヴァルド・ソアーレス・ネット院長 |
人工透析センター整備計画
__当計画では、ミナスジェライス州州都ベロオリゾンテ市の南西350kmに位置するパッソス市の慈善病院人工透析センターにて、老朽化した人工透析器24台の内、最も故障率の高い6台を更新しました。パッソス市は周辺160km内にある24市の中核都市で、人口は10万3千人、主な産業は農業と牧畜業です。
__1864年に設立されたパッソス慈善病院は市内唯一の大規模な無料総合病院で、パッソス市を含めた計25市の住民、約45万人が対象となっています。病院には、人工透析センターが属する腎臓科の他、内科、小児科、麻酔科、皮膚科、産婦人科、神経科、眼科、整形科、耳鼻咽喉科、泌尿科、外科等があります。そして、救急治療、一般診療の他、骨密度・映像腹腔・CT(コンピュータ断層撮影)等の検査や腫瘍化学治療、エイズ治療等も実施しています。また手術も、内科や外科で、神経、心臓、整形、腫瘍、胸郭、角膜等について行なっている他、新生児、小人、大人用の集中治療室もあります。
__人工透析についても、1983年に国産の機器にて開始しました。1996年保健省より、機器の安全性に問題がある為、新型の人工透析器と交換するよう勧告されたことから、1998年透析器を24台輸入し、74名の患者に対して午前と午後の1日2回透析を行なうようになりました。そして、2002年には患者数が122人にまで増加した為、更に7台を輸入しました。現在、計31台の人工透析器にて、月曜~土曜の1日3回(午前、午後、夜間)という最大限の稼動体制にて、171人の患者に対応しています。その為、機器の摩耗は激しく、透析中に故障が発生するケースも増加していました。人工透析はただでさえ患者の肉体的、精神的な負担が非常に重い治療ですが、機器の故障による透析の中断は患者に更に大きな苦痛を与えていました。
__当計画で供与した新らしい人工透析器により、より負担の軽い治療を提供することが出来るようになることが期待されます。
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贈与した人工透析器の前で、左からアタイジ・ヴィレラ市長、 ジオヴァーニ・ヴェルソーザ腎臓科医、ジョアン・カルヴァーリョ 人工透析責任医、ワルテル・オリヴェイラ慈善病院経営審議会 副会長、ヴィヴァルド・ ソアーレス・ネット院長、福川正浩総領事。 |
贈与された新しい機器で人工透析を受ける患者たち。 |