市立フンシャル基礎教育学校増築計画
概要 在リオデジャネイロ日本国総領事館及びリオデジャネイロ州カショエイラス・デ・マカク市は、この度以下の通り、日本政府の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」契約書署名式を行いました。これにより、カショエイラス・デ・マカク市は市立フンシャル基礎教育学校増築の為、日本政府より107,146米ドル、9,535,994円を限度とした無償資金援助を受けることになります。なお、今回の署名式は、カショエイラス・デ・マカク市のフンシャル日本人移住地入植50周年記念を祝うため、フンシャル文化体育協会グランドにおいて、記念行事の運動会のプログラムの間に執り行なわれました。
「草の根・人間の安全保障無償資金協力」契約書署名式 日 時:2011年7月24日 午前11時 場 所:カショエイラス・デ・マカク市 フンシャル文化体育協会グランド 署名者:在リオデジャネイロ日本国総領事館-木村元 総領事代理 カショエイラス・デ・マカク市-ラファエル・ムジ・デ・ミランダ市長
案件名:市立フンシャル基礎教育学校増築計画 1961年にカショエイラス・デ・マカク市のフンシャル・ルーラル地域に日本人移民が入植し、翌年その子弟教育のために学校がJAMIC(移植民有限株式会社)により建設されました。その後、この学校は市立フンシャル基礎教育学校として地域に基礎教育を提供していました。同市の人口増加に伴い学校の生徒数も増加していましたが、州立学校から市立学校への学校再編成計画の進行に加え、同地域近辺では幼児教育及び小学~中学までの教育を行う唯一の学校でもあり、また同校の教育の質の良さから、通学希望者が近年急激に増加してきました。
そのため、増加する生徒の数に対し、事務室や多目的室を教室に、食堂を図書室兼倉庫兼多目的室に代用して応急措置をとっています。しかし、例えば、多目的室は現在、事務室と教室に分割しているため大変手狭で、多目的室の本来の目的の学習(ビデオ視聴、調査、ワークショップ)は十分には行なわれていません。また、食堂は代用されていて現在無いので、生徒は廊下に出されたテーブルで食事せざるを得ない状況です。さらに、教室不足から、一つの教室を幼稚園児と中学生とで使用するため、その使用時間に合わせて、毎日椅子と机を入れ換えなくてはならない教室が二つもあり、学校の学習環境、衛生環境が劣悪になっていることは否めません。
そこでわが国は、このような校内環境を改善するため校舎一棟(4教室)の増築資金を供与します。この校舎増築により、同校に通う328名の生徒の、教室使用の問題を無くし、多目的室を活用した多様な学習が可能となるだけでなく、事務室や食堂も元の位置に戻ることから、学校運営の向上や食事環境の向上が期待され、多くの新規通学者の受け入れも可能となります。 |