自動車整備工養成コース整備計画

当館はミナスジェライス州ベッチン市の「ラマクリスナ協会」に対し、「草の根・人間の安全保障無償資金協力」により140,375.34レアル(約995万円)を供与しました。そして、この度、自動車整備工養成コース用新施設の建築、自動車整備・修理の為の機器・工具の購入、据付が完了したことから、2008年8月22日、その供与式が同会にて行なわれました。

式典は、当館より福川正浩前総領事、高山智行領事等、リナルド・カンポス・ソアレス在ベロオリゾンテ名誉総領事他、被供与団体よりアメリコ・アマランテ・ネット会長、その他理事、職員、生徒の他、カルライテ・デ・ジェジュス・ペドローザ・ベッチン市長等、約200名が出席して盛大に実施されました。

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記念プレートの前で握手を交わす福川正浩 前総領事とアメリコ・アマランテ・ネット会長
新築された自動車修理工養成コース用施設

自動車整備工養成コース整備計画
ラマクリスナ協会はミナスジェライス州の州都ベロオリゾンテ市の西30kmに位置する人口40万人のべッチン市の郊外にあります。当団体は、ベッチン市郊外の貧困地域に住む青少年・大人がまともな生活を送ることが出来るよう、専門技術を習得させる目的で、基礎教育学校の補修学習の他、パソコン教室、英語教室、職業訓練コース(自動車整備、ウェーター、ベンチャー企業開設指導、電気工事、陶器製造等)等を無料で提供しています。

 自動車整備コースは団体敷地内の以前養鶏場として使われていた老朽化した建物を利用していました。しかし、スペース(床面積、天井の高さ)が不十分で、また理論学習は教室がない為に実習場で行なっていたこと等から、効果的な訓練ができませんでした。

また、建物の老朽化も甚だしく、雨漏りが起きるなど、訓練に支障をきたしていた他、自動車業界の急速な技術発展に伴う、近代的な整備、修理に関する知識・技術の習得の為に必要な機器・器具が不足していました。

 当計画により、実習作業場と理論学習教室、男女別のトイレ・シャワー・更衣室、更に身障者用トイレを備えた、天井が高く、風通しの良い自動車整備工養成コース用新施設(284m2)を建設しました。その他、近代的な自動車整備・修理用の機器17種類、工具41種類も供与しました。

これにより、訓練の質及び効率が大幅に向上し、ベッチン地域の多くの青年・成人が近代的な技能を取得し、専門職に就くことができるようになることが期待されます。  また、当計画の実施に伴い、被供与団体はブラジル・ホンダからシビック車のエンジンとトランスミッション及びフィット車のオートマチック・トランスミッションの寄付も受けました。

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近代的な機器が設置された新施設内風景
新施設内で供与された最新機器で訓練する生徒達