カンペストレ慈善病院医療機材供与
 

当館は200584、ミナス・ジェライス州カンペストレ市のカンペストレ慈善病院に対して、「草の根・人間の安全保障無償資金協力」により、217,221.24レアル(93,228.00ドル)を供与しました。そして、医療機材全ての購入が完了したことから、2005121日、カンペストレ慈善病院にて上記機材の供与式を行いました。供与式は、当館の神谷武総領事、同病院関係者の他、カンペストレ市の副市長、判事、市議会議長を始め、約100の出席を得て、盛大に実施されました。

 

着物姿のナヤラちゃんから記念プレートを受け取る神谷総領事。総領事の後ろはゼヌン・カンペストレ慈善病院理事

カンペストレ慈善病院医療機材供与計画

当計画は、ベロ・オリゾンテ市から南西410kmに位置するカンペストレ慈善病院に、医療サービス体制向上の為、各種医療機材を供与するものです。具体的には、設備の近代化と効率性向上を目指して、老朽化した産科手術室・手術後回復室の医療機材と生化学検査設備を更新し、腹部腔鏡下手術(産科・尿科・消化器科など)を始め、小児科、老人科、耳鼻咽喉科、整骨科、整形外科などにおける高度な手術の実施に必要な専門機器及び血液センター設立に必要な設備を供与しました。

 

これらの機器の供与により、生化学検査件数、診察数、手術数、入院患者数の大幅な増大が見込まれ、総合的な医療サービス体制の改善・拡充が期待されています。同病院は、住民22,500人のカンペストレ市及び半径40km内の6市中で唯一の総合病院で、年間約30,000人の患者に対応しています。

 

カンペストレ市の産業としては、輸出向けコーヒー栽培を中心に砂糖きび、とうもろこし、じゃがいも、フェイジョン豆などの農業や肉牛、乳牛等を飼育する牧畜が盛んで、これら農牧業に従事する者が全体の約8割、家具製造業者及び縫製業者が約2割を占めています。市全体としては、富裕層はいないものの、悲惨な生活を送る極端な貧困層も存在しません。しかし、住民の大半が民間の医療保険に加入出来るだけの所得がなく、医療は政府単一保健システム(SUS)に依存しています。

 

生命徴候モニター(内科手術室)

 

供与式に集まった関係者