草の根文化無償資金協力「インスティトュート・ヘアソン・シダージ・デ・デウス支部道場器材整備計画」署名式の実施

草の根文化無償資金協力「インスティトュート・ヘアソン・シダージ・デ・デウス支部道場器材整備計画」署名式の実施

在リオデジャネイロ日本国総領事館は、平成28年度の「草の根文化無償資金協力」(別添1)案件として、「インスティトュート・ヘアソン・シダージ・デ・デウス支部道場器材整備計画」(別添2)を採択し、12月22日、フラビオ・カント・インスティトュート・ヘアソン会長及び山元毅総領事によって資金供与に関する契約書への署名が行われました。
 
 
同日の署名式には、インスティトュート・ヘアソンからフラビオ・カント会長のほか、ブラジル代表の元コーチであるジェラルド・ベルナルデス師範、リオオリンピック柔道女子57kg級金メダリストのラファエラ・シルバ選手、リオオリンピック柔道男子90kg級難民チーム代表のポポロ・ミセンガ選手、同じく女子70kg級難民チームの代表であるヨランデ・ブカサ選手が参加しました。
 
 
山元総領事は、署名式において、フラビオ・カント会長の業績を称え、ラファエラ・シルバ選手らのオリンピックでの活躍を祝福したほか、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを前に、安部総理のイニシアティブのもと日本政府はスポーツ事業を通じた人間形成、交流の促進事業を展開しており、本件供与が、こうしたスポーツフォートゥモロー事業の一貫である旨、柔道は体を鍛えるスポーツであるだけでなく、生徒と指導者または生徒間の交流を通じた社会勉強の場であり、子供たちには柔道の価値を通じて精神的な強さや困難に打ち勝つ力、また寛容さを身に付けて欲しい旨、今回のプロジェクトで供与される畳やその他の物品が大いに活用され、2020年、東京での未来のメダリスト育成に役立っていくことを期待すると、述べました。
 
フラビオ・カント会長は、インスティトュート・ヘアソンは嘉納治五郎氏の教義に従い、柔道を通じた人格形成を目指しており、現在はリオ市内5カ所の支部で1300人の子供たちに柔道を教えている旨、こうした子供たちの活動を継続していくためにも、各所からの寄付が非常に重要であり、特に今回日本政府から供与される畳は、インスティトュート・ヘアソンの活動を続けていく上で不可欠な物品である、畳の上で子供たちが多くのことを学び、畳の上で学んだことを実生活や、オリンピックという名の将来の大舞台、もしくは日々の生活のなかで生かしていって欲しい、子供たちの頑張りが認められ今回供与を受けることになり非常に嬉しく思う、と述べました。  
 
ジェラルド・ベルナルデス師範から、上記4人の選手の紹介があり、その中で
ラファエラ・シルバ選手は、子供たちが柔道を続けていくには、後援者、父兄、指導者などの協力が不可欠であり、活動を支援してくれるすべての方々に感謝したい、と述べました。
 
 
 
     
     
     

 

別紙


1.草の根文化無償資金協力
草の根文化無償資金協力は, NGOや地方公共団体等の非営利団体に対し,文化・高等教育振興に使用される資機材の購入や施設の整備を支援することを通じて,開発途上国の文化・教育の発展及び日本とこれら諸国との文化交流を促進し,友好関係及び相互理解を増進させることを目的としています。
地方公共団体、NGO等開発途上国において草の根レベルで活動する非営利団体を被供与団体とすることにより、よりきめ細やかな援助の実施を目指したもので、平成12年度から導入されて以来、平成27年度までに96か国に対し、合計429件、約29.3億円(平成27年度は28件、約2.38億円)にのぼる援助を実施してきました。
 
 
2.インスティトュート・ヘアソン・シダージ・デ・デウス支部道場器材整備計画
 NGO団体であるインスティトュート・ヘアソンは、アテネオリンピック81kg級銅メダリストである柔道家フラビオ・カント氏によって、恵まれない経済社会状況にある子供たちのスポーツを通じた人間形成、社会への適応をその目的として設立され、貧しい子供たち向けの無償の柔道教室を開催している団体です。同NGOは柔道指導に限らず、「畳の外でも黒帯を」をモットーに道徳教育、文化活動、学外指導を行い、貧困地区に多い麻薬犯罪への青少年の関与や暴力などの非行行為への誘惑に対して対抗(リアクション=ヘアソン(ポルトガル語))できる人格を形成することを目指しており、リオオリンピックで金メダルを獲得したラファエラ・シルバ選手も同団体が運営する無償の柔道教室から柔道を始めました。
 インスティトュート・ヘアソンはその活動の大部分を外部からの寄付もしくは無償での施設貸与に頼っており、今後活動を続けて行くには外部から定期的な援助を得ることが必要となります。
 今回の供与では、新たな畳を調達し、また恵まれない環境下にあるより多くの子供たちが無償の柔道教室へ参加できるよう、畳の面積を約320m2から約400m2へと拡張します。
また畳スペースの拡張により、さらに多くの子供たちが柔道教室へ参加できることになることから、新たな生徒用及び現在教室に参加している子供たち用に合わせて140着、指導者用に10着の柔道着を調達します。
理学療法を含んだ専門的な指導が可能となるよう、また経済的な理由をもとに練習により生じた怪我の専門的な治療ができない子供たちのために別添のとおり理学療法器具を調達します。
本件インスティトュート・ヘアソンへの供与案件は、2020年の東京オリンピックを前に、スポーツフォートゥモロー(http://www.sport4tomorrow.jp/jp/)の理念を推進する日本政府の取り組みの一貫として実施されるものです。
 
受益団体:インスティトュート・ヘアソン
事業概要:新たな畳、柔道着及び理学療法器具の調達
 供与金額:US$75,165
 署名日 :平成28年12月22日